【恋愛雑記079】なにもしないために、ここに来る男性
男性が、何も言わなくなり、何もしなくなるときがあります。
立てた片ひざに片腕を置いて、もう片方の腕は床について、見たところくつろいだ風ですわってるので、まあ大丈夫なんだろうと思うのですが、どこか遠くを見ているような感じで、まったく動かなくなる。
のんびりしてるとか、ぼんやりしているとも違う。眠そうでもない。そういう目をしてない。
ただ動きを止めているのです。考えることもやめているのか、どうか。
そういうのを見たのは彼一人なので、他の男性にもこういう時間があるのかどうか、そのあたり、よくわからないのですが。
どうも彼は、そうやっている時間が好きらしいのですね。まったくなんにもしない時間。
彼は基本、穏やかなのですが、激しいときは、かなりに激しい人間なので。
まあ、そうやって、チャージしてるってとこでしょう。
そういう時、気をきかせて、席を外す女性もいると思います。一人にしておいてあげましょうって。
彼の場合、どうもそれを嫌うらしいのですね。
なにかしてほしいわけではない、むしろほっといてほしいのだが、一人きりにされるのもいや。そんなところのようです。
私と時間が取れるとき、彼がいちばん取りたがるのが、どうやらそういう時間らしいのです。