【恋愛雑記093】男性が男性をほめたたえるとき
あいつはいい奴だ。こいつはダメな奴だ。
他の男性を上げたり下げたり、その話ばかりしている男性がいます。
なんでまた、あいつもこいつも他人を裁いてるのかね、こいつは。お前は裁判官か。
というようなタイプです。
すいません、私、一応女性です。もっと美しく書きます。
なんでまた、あなたさまは他の皆さまを裁いていらせられるのですか。
だめだ、たいして変わらん。
ちょっと聞いてくれ。
あいつほど、いい奴はいないんだ。あいつこそ、男の中の男なんだ。
私、そんなような内容のことを、複数の男性から言われました。
私が言われたわけではない。私の兄貴が言われていたのです。
でも、自分たちがそう発言したことを、おそらく発言者は忘れています。気分が変わると、その場にいない兄貴をネタに、あいつはあ~だこ~だとけなす。
兄貴本人がその場にいないので、上げても下げても、どうでもいいのです。
発言者たちは、私と兄貴は、ただの知り合いだと思っている。
兄貴といっても、血のつながった実の兄貴ではないし、一緒に住んでるわけでもない。当然、名字も違うので、周りがまったく気がついてなかったのです。
その時々の気分で、兄貴が上げられたり下げられたりしてるのを、ずいぶん聞かせてもらいました。
兄貴本人がいるときは、兄貴に対して「俺たちは親友だよな~!」とやってるのも、見学させてもらいました。
私はこのことを、兄貴に話していません。会うの何年かに一回だし、もっと会わないときもあるし、話す気もないし。
彼らは、兄貴の他人と信じている私を追ってきて、私をつかまえてまで、「あいつは男の中の男だ!」と言う。
そうまでして、「親友をほめたたえている素晴らしい俺!」をやりたいのです。
兄貴をおとしめている時は、自分が高められたような気がして、それはそれで気分がいい。
そう見えますね。