突然「一人になりたい」と言われた時のスマートな対処方法は?
好きな人となら四六時中いつもどこでも一緒にいたい!と願う女性はたくさんいるでしょう。毎日彼と一緒にいられなくても、大好きな友達や家族にできるだけ囲まれていたい。そうすることで幸せを感じる女性は少なからずいるものです。
そんな彼女に、ある日彼が一言「ひとりになりたい」と告げたらどうなるでしょうか。
女性はきっと大変なショックを受けるでしょう。彼の気持ちを理解できずパニックになるかもしれません。「そんなことを言うなんてひどい!」と彼を責めてしまうかもしれませんね。
でもあなたがそうやって悲しい思いをするであろうことは、きちんとした付き合いを重ねてきた男性であれば絶対に想定できることなのです。そこをあえて、あなたに「ひとりになりたい」と告げたという男性心理とは、一体どのようなものなのでしょうか。
男性が生きていく上で、本来与えられた本能的な使命とはなにかを考えてみましょう。
簡単な例として、サバンナで生活する動物のオスをイメージしてください。彼らの生活は大変過酷なものです。生きていくためには、常に敵から身を守り、ライバルを蹴落とし、自分のDNAをできるだけ多くこの世に残すことに命をかける。
それがオスの使命だとするならば、人間社会における男性の使命とは、いかに社会に自分の功績を残していくか、ということに値するのです。
あなたとの過ごす楽しい時間に癒され、仲間たちとワイワイ騒ぐ時間も、男性にとって大切な時間ですが、男性が男性本来の使命を全うするためには、あえて孤独な時間を過ごすことが絶対的に必要となってくるのです。
しかし、そんなことを言えばあなたが悲しむであろうことは目に見えている。孤独に身を置く必要があるのは男性の本能的な必然性であるため、女性はそれをなかなか理解できず、不満を感じるかもしれないことを十分理解しているので、基本的には女性に面と向かって「ひとりになりたい」と口にすることは極力避けているのです。
それはある意味、男性の優しさだと言えるでしょう。
けれどもどうしても一人にならなければならない。一人になりたい時がある。そしてそれを、あなたが悲しむかもしれないことを承知であえて打ち明けるというのは、男性にとっても大変勇気のいることなのです。
そしてここで、その言葉の意味を勘違いしてはいけません。男性の言う「ひとりになりたい」は、けしてあなたが必要でないという意味ではないからです。
例えばあなたが、散らかった自分の部屋を片付けるとき、できれば一人で片付けてしまいたいと思いませんか?男性の「ひとりになりたい」は、そのぐらいの感覚だと受け止めてかまわないのです。
あなたと同じように、頭の中のゴチャゴチャを一人でゆっくり整理したい。まさしくそんな心境なのです。
仕事のこと、人間関係のこと、人生について、頭の中のもやもやを整理するために一人の時間が必要であるのに、もしここで女性から「どうして?なんで?」「分かるように説明して」などと言われたら、男性の頭の中はどうなるでしょうか。きっと整理どころか、余計にこんがらがってしまうでしょう。
「ひとりになりたい」という彼の素直な気持ちを真摯に受け止め、その通りにしてあげればよいのです。その間あなたは好きなように時間を過ごせばいいわけです。
なかなか会えない友達に会いにいったり、前から気になっていた習い事に参加してみたり、普段はおろそかになりがちな親孝行をするというのもいいかもしれません。
彼が孤独に戦っている時間を、あなたはあなたで自分らしく過ごせばよいのです。
一人で過ごしたいと本能から願う男性の気持ちをわからずに、おもむろに不安をぶつけたり、疑問を投げかけたりしてしまうと、あなた自身が彼の頭の中の整理対象になってしまうかもしれないのです。
「落ち着いたら連絡してね」と笑顔で応えてくれる。そんな女性を男性は心からの理解者だと感じ、自分の中のごたごたの整理がついたら、よりいっそう大切にしたいと思うでしょう。
あなたも時には一人の時間を作って、自分のことや彼のこと、二人のことやこれからのことに真剣に向き合ってみるというのも、いいかもしれませんね。